「新潟史上最高」を目指す2025年のアルビレックス新潟の戦いが始まりました。紙面でも熱戦の後の選手の言葉、監督の言葉を伝えていきますが、ウェブ版では取材した内容をほぼ全部紹介します! 

ホームFC東京戦・試合前日

樹森大介監督(右)と現FC東京監督の松橋力蔵前監督。スライドすると前日練習の写真を見ることが出来ます。
樹森大介監督(右)と現FC東京監督の松橋力蔵前監督。スライドすると前日練習の写真を見ることが出来ます。

練習後、樹森大介監督のほか、FW小野裕二選手、GK吉満大介選手が各社合同の前日会見に出席しました!

◆「別に監督と試合するわけじゃない。ただ…」FW小野裕二        

(勝利してホームに帰ってこれたが、チームの雰囲気は)

そうですね。まだ1つ勝っただけなので、誰1人、今ある現状を満足してる選手はいないと思いますし、あとは本当にしっかりホームで勝つっていうことができてないので、次の試合、それをしっかり自分たちが勝てるようにしたいと思います。

(このタイミングで対戦するのが松橋前監督が率いるFC東京)

いや特に、これといって…、別に監督と試合するわけじゃないんで。FC東京っていうチーム、個の能力が高い選手がたくさん揃っていると思うので、僕らはもちろん個の力で負けないっていうところもそうですけど、チームとしてどう戦って、どうやって勝ち点3を取るかっていうところをしっかり考えて戦えればなと思います。

(攻撃のビルドアップについては)

まだまだ物足りない部分っていうのが多いなと思いますし、もっともっと相手を押し込む時間っていうのも必要ですし、そこは次の試合、もっともっと違う形、いい形っていうのを見せられればと思います。

(前節は)いい距離感でボールが動かせてる時間っていうのもありましたし。ただ、もっともっと相手の嫌なことをする必要がありますし、ミスを恐れずにチャレンジする突破だったり、チャレンジするスルーパスだったり、その回数を増やしていくっていうのはまだまだ足りないと思うので、増やしていければなと思います。

(小野選手自身もやっぱりゴールを)

そうですね。もちろんゴールっていうところ、ゴールだったりアシストっていうところは自分の中でやっぱりやりたいっていう気持ちはあるんですけど、まずはチームに何が必要かっていうところを考えながらプレーしてますし、あとは1試合でチャンスが1回、2回あれば、自分にそのチャンスでしっかり決めきれるような選手になれればなって思ってます。

 

(チームに何が必要か、意識していることは)

その試合によって、選手の組み合わせによって、自分の役割は変わってくると思いますけど。前節でいえば、笠井と自分が前に入って、どちらかというと笠井が前にいてくれた方がチームとしては機動力もありますし、ボールキープするっていうところでは彼の強さっていうのは活かせるなとは思ってたので、自分が後ろの選手と、あとはサイドの選手とうまくいい距離感っていうのを保ちながら、なるべく(奥村)仁だったり、小見だったりが前を向いてボールを受けれるような状況を作ってあげたいと思っていました。そのために相手のボランチとかセンターバックとか、そこらへんを僕がうまく引き連れて、彼らのスペースを空けてあげるというところは意識してやりましたし。明日の試合はまた違う展開になると思うので、試合に入ってみて、相手がどういう風に来るのかとか、どこを相手が嫌がってるとか、そういうところを常に考えながらプレーしたいなと思います。

(周りの選手を生かす思いも強い)

もちろん自分がシュートする場面も作らなければいけないですし、自分が入っていかなければいけないのも自分の課題だと思いますし、意識して試合に臨んでます。ただ、自分が出し手になる場面っていうのも今シーズンは多いと思うので、うまく周りの選手も生かしながら、自分が最終的に点が取れる、アシストができるっていうところに入っていければいいかなと思います。

(「監督と戦うわけじゃない」っていう話もあったが)

本当に相手が松橋監督だからっていうところは特に関係のないことですし、そこに変な感情っていうのは特にないです。ただ、鳥栖にいるときに新潟とやって、去年は同じチームでやって、また違うチームで…。自分のサッカー人生の中で、恩師と呼べるような方と敵でも味方でもこの最高の舞台で対戦できるのはうれしいことですし、そういった舞台をしっかり楽しんでいければなと思ってます。

出発する前にシャワーを浴びるGK吉満大介

(ご質問ある方、挙手お願いします)=スタッフ

なし?なし?終わり?

(2試合出場して手応えは)

まあ、まだ2試合なんで。1試合1試合しっかり噛みしめるというか。本当に新潟のエンブレムを背負う上で恥じないようなプレーはしたいなと思いますけど、やってみないとわかんないんで。ミスした時とかに、ぶれないことが大事なのかなと。

(広島戦でゼロに抑えた要因は)

選手のハードワークじゃないですか。それに尽きると思います。

(柏戦よりも良くなってきたところは)

そうですね。選手間のコミュニケーションが多かったイメージが…。こういう時こうしようとか。やっぱりマンツーでくるチームがJ1で特に主流になってきてる中で、僕が持った時とか、センターバックが持った時、サイドバックが持った時に前がどうアクションするのか。やっぱそこが合えばボールはつながるし、新潟らしいサッカーになると思います。

(吉満選手自身、試合中のコミュニケーションで大事にすること)

ラインの上げ下げと、あとはちょっと集中力切れてるなって選手に意図的に喋るとか。疲れてるなっていう選手がいたら、ここが踏ん張りどころだよとか、気持ちの面だったりっていうのは、まあ1番見えるんで。その、形では見えないけど、心の支えになってくれたらなとは思いますけど。

(結構選手のちょっとした様子を見てる)

そうですね。自分のプレーがそんなに、なんだろう。めちゃくちゃ悪くても、前の選手が良ければ、いきいきとやれば絶対勝てると思ってるんで。邪魔しないように頑張ります(笑)

(次のFC東京、攻撃の印象は)

ロングボールが多い、最近。試合を直近見てると、割り切っているなっていうイメージはあります。

(守備面で警戒することは)

チャレンジ&カバーと、あとはロングボールを蹴られるのは問題ないんですけど、蹴られる方向を限定させるというか、それが結構大事なのかなっていう。どういう方向に蹴らせるのか、クロスに展開されるとかは、多分全体のフォーメーションだったり、立ち位置によって変わると思うんで、そこはフォワードに求めたいですし、僕たちは逆にそのボールをしっかり回収して、自分たちのボールの時間を長くして、リズムを作ってシュートまでいくという形ができればなと思います。

(吉満選手の試合の時のルーティーンとかは)

朝出発っていうか、試合前、出発する前にシャワー浴びる。普通(笑)。それ以外ないですね。まあ定食を食べるとか。練習と試合であんまり変わんない。ご飯食べる量とかは、多少こう、自分のお腹のすき具合とかで変えはしますけど、あんまり食べすぎないようにしたりするかもしれないですね。

(右足からピッチに入るとか)

ピッチ。そうっすね、ピッチは礼はしますね。

(低い弾道のキックは昔からの武器?)

受ける人がいればですね。受ける意思があればというか、なんだろう、そのコミュニケーションは柏戦より広島戦の方が多かった。やっぱり前線の選手ちっちゃいじゃないですか、他のJ1の選手に比べると。リスキーなんですけど、あれが通れば決定的なチャンスまで行ってるってことは、やっぱり僕たちはね、下でつなぎながら前進していく。それがやっぱり合ってるし、それは他のチームにはないものって思ってるんで。

僕もなるべく時間帯だったりで長いボールだったりのが増えたり、前半最初はなるべくリスクは追いすぎないっていうのがありますけど、なるべくやっぱり選手がやりやすいように、僕もそのパスをチャレンジするって心がけていました。

(低弾道キック。なんか技名とかは、レーザービームみたいな)

ないですけど。その、相手がボールをトラップしやすいようなキック。これでいいですか。

(それでうまくいった感じ)

うまくいったかわからないですけど、勝てたことが全てなのかなって思います。

(次の相手が松橋前監督。思い出や印象に残ってることは)

そうっすね。やっぱりリキさんは本当に芯が強い監督だなっていうのは1年間やらしてもらって感じましたし。やっぱりその意思を継いでる、刻む選手が多いのかなって。やっぱり相手が来ててもボールを保持したい。そこはやっぱりこのチームのカラーだし、そこにプラス、キモさんの、しっかり守った上で速攻もある、裏もあるっていう。そこが融合して、どんどん新潟史上最高に向けて、少しずつではありますけど成長してるのかなと思います。

(J1デビューして、ご家族から何か)

特にないです。おめでとうもないですね、お疲れ様ぐらいですね。(試合見に来ることも)新潟来るまでは、山口の時とか試合多分5回来たかな。新潟は結構子供も大きくなってきたのもあって。新潟のサッカーも面白いし、それで来ることはあるんですけど、まあ…そんなに。恥ずかしいな、これ。興味がないのかもしんないです、もしかしたら。

(次はビッグスワン)

そうっすね、子供も休みですし、多分来ると思います。

(ここ2試合はアウェーだったが)

もちろん、そのホームでね、応援受けながらプレーできたらなって何度も思ったし、それが実現すればなっていうのもありますし、その最高のサポーターの前でやっぱり勝ててないんで、本当に勝ち点3をみんなで分かちあえるといいですね。

(勝てばホーム初勝利で初連勝。GKとしてどう貢献したいか)

試合が始まってみないとわかんないんですけど、攻守ともにフィールドの選手が伸び伸びプレーできるような、頑張っていきたいと思います。

(話は戻るが、柏戦で先発を言い渡された時の思いは)

うーん、いつ来てもいい準備はしてますけど。やっぱり、いろんな思いがあるというか、(藤田)和輝の思いもあるし、監督の思いもあるし、サポーターの方々の思いもある。それをしっかり背負って、本当ゴールをわらせないようにしたかったですけど、失点してしまって。ただ、そっからあんまりぶれずにはできたかなと思います。

(チームも上向きだと思うが、GKチーム内ではどんな話をしている?)

そうっすね、もうシーズン始まる前から、ゲームの時はこう、GKチームの問題は全員の問題というか、出た選手だけじゃなくて、出てない選手もみんな同じ方向だったり、同じプレーができるように、同じ考え方ができるようにっていう話は...

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