
春日山城跡整備基本計画素案で、整備対象として示された竪堀跡=上越市
国土交通省北陸信越運輸局は、上杉謙信が居城とした上越市の春日山城跡の整備基本計画素案をまとめた。春日山城周辺の山の裾野に巡らされていた「総構(そうがまえ)」と呼ばれる堀や土塁、二の丸や三の丸近くにあった空堀「竪堀(たてぼり)」跡などを整備する内容。春日山城跡は市が通年観光計画の中核と位置づけており、市は素案をベースに、正式な事業計画を策定する。
調査は、地域の観光資源開発の可能性を探る国の事業で、通年観光計画で春日山城の整備を検討する市が2023年度事業に応募。23年度の調査では、建造物の復元は困難とし、堀や土塁の整備を提案していた。24年度も引き続き事業が採択され、国が現地の状況や歴史的価...
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