
棚田オーナーや住民らが協力して行った小倉千枚田の田植え=佐渡市
棚田オーナー制度により維持管理している佐渡市畑野地区の小倉千枚田で、田植えが行われた。県内外のオーナーや住民ら約90人が参加し、美しい風景を楽しみながら汗を流した。
小倉千枚田は佐渡金山の繁栄で人口が急増した江戸期、米不足を補うために開墾された。海抜350〜400メートルの急勾配に、小さく細長い田んぼが連なる。
機械化が進まないことなどから一時は大部分が休耕田になったが、2008年にオーナー制度を導入。住民らが小倉千枚田管理組合を設立し、63区画を1区画年3万円で島外などのオーナーに貸し出した。田植えや稲刈りの作業を通じ、オーナーと交流を深めてきた。
ただ、日常的に棚田を管理する組合の人手不...
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