残雪の山を望む笹ケ峰放牧場に運び込まれた牛=6日、妙高市杉野沢
残雪の山を望む笹ケ峰放牧場に運び込まれた牛=6日、妙高市杉野沢

 標高1300メートルにある妙高市杉野沢の笹ケ峰放牧場で6日、牛の放牧が始まった。上越市など県内各地の畜産農家が運び込んだ牛が、108ヘクタールの牧場で気持ちよさそうに草をはんだ。

 放牧は夏場、涼しい高地の牧場で牛の骨格強化や体力づくりを目的に毎年行われている。飼料が高騰する中、牛が畜舎を離れて過ごすことで農家の経費を抑え、労力も減らす効果がある。雪消えが遅れた今年は昨年より約2週間遅れて始まった。

 この日運び込まれたのは乳牛や肉用牛の計53頭。トラックの荷台から降ろされると広々とした牧場で伸びやかにしっぽを揺すった。

 上越市頸城区の荻谷畜産社長、荻谷耕治さん(66)は「山で草をはんで牛も喜ん...

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