
子育て支援複合施設の建設中止を表明した久保田郁夫市長=糸魚川市議会
糸魚川市の久保田郁夫市長が9日、市議会6月定例会初日の本会議で、就任後初の所信表明を行った。米田徹前市長が進めた「駅北子育て支援複合施設(仮称)」について、現計画での建設を中止する方針を示した。計画地は、子育て支援を軸とした代わりの利活用案を「早急に検討する」と述べた。
久保田市長は4月の市長選で、複合施設の見直しや再検討を公約に掲げ初当選した。複合施設は2016年の糸魚川大火からの復興まちづくり事業で、総事業費は約14億3千万円(24年度現在)。被災跡の大町2に、屋内遊戯施設や図書・イベントスペースを設ける計画だった。
しかし、既存ビル(旧東北電力ビル)の解体工事の入札が、5回にわたり不調...
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