
2人の修行仲間と三山駆けに挑んだ永月法聖さん(手前)=6月17日、佐渡市
先祖が代々佐渡で山伏(修験者)をしていたという大阪府の永月法聖(ほうしょう)さん(46)が来島し、大佐渡山地の金北山、檀特(だんとく)山、金剛山を巡る山岳修行「三山駆(みやまが)け」を行った。白い衣に毛皮などの装束やほら貝を身につけて踏破し、「祖先も歩んだこの地で修行できて感無量」と話した。
修験道は日本古来の山岳信仰や神道、仏教などが融合したもので、7世紀ごろに役行者(えんのぎょうじゃ)が始めたとされる。佐渡でも、江戸時代には数多くの山伏がいて盛んに活動していたという。相川地区の奇岩「弁慶のはさみ岩」も、山伏一行と鬼の力比べが起源とのいわれがある。
法聖さんの祖先は代々続く山伏の家系で、1...
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