佐渡と上杉家との関わりや、全国の獅子舞が紹介された佐渡学セミナー=佐渡市両津湊
佐渡と上杉家との関わりや、全国の獅子舞が紹介された佐渡学セミナー=佐渡市両津湊

 佐渡にまつわるテーマで新潟大学人文学部の教員が市民に講演する「佐渡学セミナー」が、佐渡島開発総合センター(佐渡市両津湊)で開かれた。上杉謙信や景勝の佐渡との関わりなどが紹介され、訪れた市民らが熱心に耳を傾けた。

 セミナーは、市と人文学部が連携協定に基づき2010年から開いている。今年は21日に開かれ、約60人が参加した。

 片桐昭彦准教授は、上杉家が佐渡の領主たちに宛てた書状の書式を手がかりに両者の関係性を読み解いた。「謙信は他国の領主宛てと同じ書式を使い対等な関係だったが、景勝は家臣同様の扱いをしていた」と解説した。一方で景勝は佐渡侵攻の際、侵攻軍の乱行を禁止する命令書を迅速に発行。佐渡の寺...

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