全国で続けている被災地支援の活動などについて語る齊藤巧さん=三条市神明町
全国で続けている被災地支援の活動などについて語る齊藤巧さん=三条市神明町

 県内で15人が犠牲になり、多くの建物が浸水被害を受けた2004年の7・13水害から13日で21年。三条市では五十嵐川左岸が破堤し、市街地へ濁流が押し寄せ、9人が亡くなった。一方、全国からボランティアが集まり、泥の撤去などの作業で協力した。当時、助けられたことをきっかけに、各地の被災地へ支援に赴いている人もいる。三条市の大工、齊藤巧さん(49)もその一人だ。(三条総局・黒島亮)

 父が建築会社を営む齊藤さんの実家は、破堤地点から500メートルほど下流の曲渕3にある。その日は右岸側の現場で仕事をしていて難を逃れたが、実家は2階の床付近まで浸水。仕事道具の多くが...

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