土屋雷蔵さん
土屋雷蔵さん

 旧建設省の技術者として新潟市に赴任し、現在の新潟バイパス整備に尽力した土屋雷蔵さん(1928〜90年)の初の伝記「夢に挑み 道を啓(ひら)く 土屋雷蔵伝」が出版された。土屋さんの死去から14日で35年。関係者は、新潟県に欠かせないインフラを築いた先人の功績を次世代に伝えたいと願っている。

 土屋さんは東京出身で、54年に建設省に入庁。63年1月、北陸地方建設局道路計画課長として新潟県に赴任した。63年の「三八豪雪」で道路除雪の指揮を執ったほか、若手技術者らと米国の技術書を読む勉強会を開き、73年の全線開通当時は珍しかった完全立体交差のバイパス道路建設につなげた。

 一度本省に戻った後、...

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