スターホースが数多くデビューしている日本中央競馬会(JRA)の新潟競馬場。素質馬が集結する夏の新馬戦は、負けても悲観する必要は全くない。新潟での敗戦をステップに、GⅠ馬になった馬は多い。

[新潟競馬場60年企画その2]将来のGⅠ馬を探せ!
JRA小林美駒騎手(新潟市西区出身)インタビュー
『ウマ娘』も走った⁉夏の新潟 “生徒会長”に“暴君”も
「競馬」関連記事はこちら

 負けてなお強しの1頭といえば、アーモンドアイだ。2017年8月6日の新馬戦(芝1400m)で、ルメール騎手が騎乗し単勝1・3倍の断然人気となった。

 スタートは今ひとつで後方から。3〜4コーナーでも後方のまま直線へ。内を突いて、馬群を縫うように追い上げ切れ味は見せたが、早めに抜け出したニシノウララを捉えられず、まさかの2着。しかし素質の片りんは見せ、次戦の勝ち上がりを確信させる末脚だった。

アーモンドアイ(左側のシャドーロール)=2017年、新潟競馬場

レース結果はこちら
(JRAホームページ・予告なくリンク先ページが終了する場合があります)

 その後は、牝馬三冠を手始めに海外も含めGⅠ9勝。歴史的名牝の地位を確かにした。

【アーモンドアイ】GⅠ9勝(18年・桜花賞、オークス、秋華賞、ジャパンカップ、19年・ドバイターフ、天皇賞秋、20年・ヴィクトリアマイル、天皇賞秋、ジャパンカップ)

 GⅠ3連勝で引退レースの有馬記念を勝利したリスグラシューは...

残り1554文字(全文:2046文字)