
新潟競馬場でレースに騎乗した小林美駒騎手(中央)=2023年、新潟市北区
新潟市西区出身のJRA騎手、小林美駒(20)がデビュー3年目の今年、競馬界で存在感を増している。8日時点で昨年1年間(19勝)を上回る23勝を挙げ、JRA所属の女性騎手ではトップに立つ。7月19日には通算50勝を達成。札幌競馬場を拠点に“武者修行”するさなか、好調の秘訣(ひけつ)や、騎手を目指す原点となった新潟競馬場への思いを聞いた。(報道部・計良草太)
-23勝はトップ騎手として知られる浜中俊さんや田辺裕信さんとも同じ勝利数です。
「去年はけがもあり、勝ち星を挙げられず悔しかった。今年は無事に勝ちを重ね、ほっとしている。ただ取りこぼしているレースもあり、現状には満足していない。(同期で最初に50勝を達成した)田口貫太の頑張る姿が励みになっている」

-最近意識して取り組んでいることは。
「特に変わったことはしていない。勝っているからといってトレーニングはおろそかにしない」
「馬のことを理解するため、ノートも付けている。以前に乗った騎手にも話を聞き、馬の癖を踏まえて乗り方をイメージしている」
-昨年は落馬による骨折で長期休養しました。
「(騎乗していた馬が心不全で死に)一つの命が失われる重みを感じた。事故を防げたのでは、という思いもある。復帰できたことに感謝し、後悔のないように乗りたい」
-今夏は新潟競馬場ではなく...
残り469文字(全文:1047文字)