
大雨で崩落し、通行止めとなった県道=7日、佐渡市小木木野浦
佐渡市や下越地方を中心とした記録的な大雨は7日も続いた。佐渡市羽茂では48時間降水量が388・0ミリと観測史上最大となり、平年の8月降水量の2倍を大きく上回った。県内の大雨は峠を越えたものの、新潟地方気象台は佐渡や下越で引き続き土砂災害に警戒するよう呼びかけている。
気象台によると、県内の48時間降水量の最大値は新潟市東区で173・5ミリとなり、同地点での8月の観測史上最大を記録。新潟市中央区で186・0ミリ、上越市高田で59・0ミリ、長岡市で52・0ミリだった。
県によると、村上市、新発田市、関川村に出された避難指示は7日朝までに解除。佐渡市では午後1時に羽茂、赤泊地区で解除された。7日午後7時現在、小木地区の1140世帯2964人への避難指示は継続している。
気象台によると、大雨をもたらした前線は本州を南下し、県内では8日にかけて湿った空気や上空の寒気の影響で、雷を伴う激しい雨が降る所がある見込み。8日午後6時までに予想される24時間降水量は、多い所で50ミリ。土砂災害の危険性が依然高まっているとして、佐渡市には7日午後7時現在、引き続き土砂災害警戒情報が出されている。
県によると7日午後7時現在、人的被害、建物被害は確認されていない。
佐渡市では大雨による土砂崩れや道路崩落の影響で、県道佐渡一周線など5路線6カ所が全面通行止めになった。大雨に...
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