サッカー女子WEリーグのアルビレックス新潟レディースはSOMPO・WEリーグ第1節の9日、長野Uスタジアムで長野と対戦し、2-0で勝った。昨季に続き2季連続の開幕戦白星を飾り、好発進を切った。
新潟Lは前半、立ち上がりに攻め込まれたが、徐々に敵陣に押し込む場面も増えた。しかし、互いに攻め手を欠き、シュートチャンスをつくれなかった。
後半は一気に攻め込み、12分にMF滝川結女がFW山本結菜のクロスを頭で合わせて先制。19分には山本が敵陣でパスカットし、DF園田瑞貴が利き足ではない右足でミドルシュートを突き刺して追加点を挙げた。最終盤のピンチもしのぎ、初戦を無失点で終えた。

リーグ戦は他に1試合が行われ、C大阪ヤンマーとマイナビ仙台は0-0で引き分けた。
新潟Lの次節は17日午後6時からのホーム開幕戦、デンカビッグスワンで三菱重工浦和と対戦する。
◎橋川和晃監督の話
今年は少し開幕が早く、プレシーズンも短い中で、初戦にピークを持ってくることを念頭に準備して、選手がそれを出してくれたゲームだった。もちろん長野さんも準備してきて、素晴らしくて、前半はほとんどシュート打てていないかと思うんですけど、そこをいかにこじあけるかということを、選手たちがゲームの流れの中で修正して、ほんの10分くらいの時間帯、相手の一瞬の隙を突いて、得点してたたみ込めた。プレシーズンの中でもしっかりゲーム勘をつくることと、勝負勘をしっかり高めることを言ってきた。勝負勘というものを発揮してくれたかなと思っています。
あとは新潟から360人のサポーターが来てくれた。本当に、我々は決して強いチームではなく、ただやってきたことに自信を持って、謙虚に戦っていこうねと。その中で不思議な勝ちを勝ち取っていくしないよねということを選手に言っています。そしてサポーターの皆さんに試合前にごあいさつしましたけど、サポーターが選手の背中を押してくれて、持ってる以上の力を出させてくれてありがたかった。
長野の方もホーム開幕で1800人という中で、久しぶりにたくさんのお客さんの前で、公式戦が戻ってきたと、その中で両チームとも素晴らしいゲームを展開したんじゃないかなと思います。
(先発メンバーを選んだポイントは)
やはりいろんなチームづくりの状況はあるんですが、今シーズンは昨シーズンにストックしたものをそのままいくということで、結果的にメンバーも、久野以外は、基本は機能性をより高めた形で準備が出来たと思う。新加入、若い選手も含めて、ここを想定して準備してきたけど、(シーズン)最終戦はどうなっているか私にも分からない。そこはチームが互いに高め合って上がっていければいい。
(ハーフタイムの指示は)
前半、停滞はしていないと思うんですね。長野さんの守備が堅かった。そこを揺さぶっていくということを一つ言いました。揺さぶりながらと、クロスももう一山越えるぞと。そういったところが結果につながったと思います。
(開幕戦での勝利)
いい準備をして、いい雰囲気だったんですけど、やっぱりプロサッカーチームっていうのは勝っていかないと良い方向に転がっていかないので。やはり開幕戦の勝利は自分たちのやってきたことをやって、結果を出したことは良かったと思います。ただ、まだ21試合リーグ戦は残っているので、選手たちにはまたしっかりいい準備して、一戦必勝で戦っていくと言いました。
(ゴール前の進化は)
滝川結女のヘディングと園田瑞貴の右足です(笑)。山本も良かったと思いますし。たぶんシュート2桁いってないと思うんですね。でもその中でチャンスをつくって押し込んでたし、少ない決定機を決められたのは良かったと思います。
(GKに久野選手を選んだ理由は...