
終戦から80年。戦争という激流の中を生きた県人画家たちがいる。戦意高揚のため、あるいは戦地での過酷な経験から生まれた絵など、画家が時代と向き合って描いた作品を通じ、そこに刻まれた思いを探る。
<1>戦争への供出強いられた“地元の宝”…佐藤哲三「加治川の桜(朝)」
骨と皮そのもののような姿で、穴の中に屈葬される人-。五泉市出身で画家、写真家、評論家など幅広く活躍した阿部展也(1913〜71年)の52(昭和27)年の油彩画「埋葬2」は、...
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終戦から80年。戦争という激流の中を生きた県人画家たちがいる。戦意高揚のため、あるいは戦地での過酷な経験から生まれた絵など、画家が時代と向き合って描いた作品を通じ、そこに刻まれた思いを探る。
<1>戦争への供出強いられた“地元の宝”…佐藤哲三「加治川の桜(朝)」
骨と皮そのもののような姿で、穴の中に屈葬される人-。五泉市出身で画家、写真家、評論家など幅広く活躍した阿部展也(1913〜71年)の52(昭和27)年の油彩画「埋葬2」は、...