
当選が確実となり 支援者と喜ぶ花角英世氏=5月29日、新潟市中央区
新潟県知事選で有権者は花角県政の継続を選択した。この4年間は、県財政危機や新型コロナウイルス禍など異常事態が相次いだ。官僚経験が長い花角英世氏は、手堅い行政運営で難局打開を目指した。その安定感が県民に評価されたといえる。
花角氏がまず直面したのが財政問題だ。過去の知事時代に積み重ねた借金のツケが回り、破綻寸前の状況が表面化。感染禍が追い打ちをかけ感染防止と経済の維持の両立にも挑んだ。
財政規律を保ちつつ国から有利な財源を引き出すなどして財政の赤字体質を改善。感染者数は3桁の状況が続くが医療崩壊を招くような事態は回避している。
花角氏は選挙戦でこうした実績を最大限訴えた。得意分野とされる観光振...
残り532文字(全文:832文字)