29日の新潟県知事選は現職の花角英世氏(64)=自民支持=が分厚い組織に支えられた盤石の戦いで会社役員の新人片桐奈保美氏(72)=共産、れいわ、社民推薦=を圧倒し、再選を果たした。片桐氏の陣営は、国政野党勢力が前回2018年のような共闘態勢を築けなかった上、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題の争点化を狙ったが不発に終わった。両陣営の17日間の選挙戦を振り返る。
◆自民中心分厚い布陣・花角英世氏
「再選、バンザーイ」。29日、新潟市中央区のホテルで当選確実の報を聞いた花角英世氏と陣営関係者らが勝利を喜び合ったのは、投票締め切り直後の午後8時過ぎだった。
大差を予感させる“スピード決着”。最終的には相手候補に約50万票差をつけ、7...
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