29日に投開票された新潟県知事選の投票率は49・64%で、前回2018年より9ポイント近く下がった。投票率が5割を割り込むのは過去最低の43・95%だった12年以来。前回のように与野党対決の構図とならなかったことや、凍結状態の東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題を含め、争点が明確化しなかったことが背景にあるとみられる。

 知事選の投票率は過去最低だった12年の後、米山隆一氏が本県初の野党系知事として当選した16年は53・05%、現職花角英世氏が初当選した前回18年は58・25%と2回連続で上昇していた。前回は国政与党の自民、公明両党が全面支援する花角氏と野党共闘候補の激戦だった。

 だが今回は、野党...

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