
初代館長を務めた県立歴史博物館で取材に応じる小林達雄さん=2010年、長岡市
県立歴史博物館(長岡市)の初代館長を務めた国学院大名誉教授で考古学者の小林達雄(こばやし・たつお)さんが22日午後3時9分、肝臓がんのため東京都内の病院で死去した。87歳。長岡市出身。自宅は東京都港区。近親者のみで告別式を執り行った。
縄文研究の第一人者。国学院大大学院博士課程満期退学。東京都教育庁文化課、文化庁文化財調査官などを歴任し、遺跡の保存に努めた。1985年に国学院大教授、2008年から国学院大名誉教授。00年に発覚した研究者による旧石器発掘ねつ造事件では、日本考古学協会の調査研究特別委員会で委員長を務め、検証に当たった。
23年には米国最古の学術組織の一つ、アメリカ芸術科学アカデ...
残り875文字(全文:1175文字)