サッカーJ1アルビレックス新潟の熱い戦いが続いています。紙面でも試合の後の選手の言葉、監督の言葉を伝えていきますが、ウェブ版では取材した内容をほぼ全部紹介します。

8月31日第28節アウェー浦和戦後

[新潟0ー1浦和]トンネルの出口見えない、9戦勝ちなし

監督会見のほか、FWブーダ選手、MF小原基樹選手、DF藤原奏哉選手に話を聞きました。

◆「アウェーだったら勝てていたかどうか」浦和・スコルジャ監督

(試合の総括を)

FC東京戦に近いものになりました。非常にいい前半でした。支配し、チャンスを作り、得点も生まれました。そして後半は苦しみました。苦しい中での選手たちの頑張りに敬意を表したいと思っています。

疲労が蓄積している中で、後半が苦しくなるっていうことは分かっていました。その苦しい後半の中で、選手たちが決意を持ってハードワークをしてくれたことに、繰り返しになりますけれど、敬意を表したいと思います。

今日は(中島)翔哉がトップ下で入りましたけれど、多くのものをチームにもたらしてくれたと思います。サミュエルがトップ下の時と翔哉がトップ下の時では、ビルドアップの構造が少し変わります。でも、数日前に大学との練習試合をしましたが、その中で翔哉が非常に好調でした。

フレッシュな選手をスタメンに起用するということも考えていましたので、今回はそれが勝利でした。前半の印象は非常によかったと思います。後半の立ち上がりはハイブレスをかけて、そこで奪ったらチャンスをつくるという狙いを持っていました。しかし、早い段階で体力が落ちてきましたので、交代のタイミングも、本日は早くなりました。

柴戸の復帰も我々にとっては嬉しいニュースです。長い間、離脱していて、本日この試合の難しい状況の中での投入でしたけれど、いい仕事をしてくれたと思います。柴戸のスキルや経験も我々にとって非常に重要なものですので、このように復帰できたことは非常にうれしいことです。

我々にとって大きな敗戦となった試合が2つ続いた後でした。かなり大きなプレッシャーを感じながら、この新潟戦に臨みました。そしてこの試合で選手たちがあきらめていない、戦いは終わっていないという姿を見せてくれました。

(中島選手の起用は敗戦が続いた中でチームに刺激や変化を与える狙いもあったのか)

ポゼッション率を高め、チャンスの数を増やそうとしました。練習で非常に好調でしたし、彼のスキルなどはよく分かっていましたので、試合の狙い自体としては、前半のうちにしっかり押し込んで得点を取るというものでした。1点とは言わず、2点取れていればと思います。

本日は後半のマネジメントが非常に難しい試合でした。疲れている選手の人数も多かったですし、メディカル的なものを抱えてる選手も中にはいたりしました。

昨日は誰が90分プレーできるであろうということを予測したりしましたけど、現実にはそれとは違った交代だったりしました。例えば荻原が90分できなかったり。試合の流れなどもありましたが、本日の交代の主な理由は疲労でした。
最後の交代は関根でしたが、彼も最近非常に好調だと私は思っています。でも、誰が90分できるだろうということを見極めてからの問題でした。

(この後、ルヴァン杯も控えていると思うが、スタメンの考え方は)

このタイミングで答えるには難しすぎる質問です。この試合でのメディカル的な問題とかも発生しましたので、明日の朝、誰がプレーできるのかっていうところをみないといけません。そもそもの計画としては、普段ベンチなどに入っている選手たち、若い選手たちで主にルヴァン杯を戦いたいと思っています。

でも、天皇杯で敗退したことによって、このタイトルの重要性がさらに増したと思います。我々にとって1つのチャンスだと思っていますので、どの戦略でいくのかということを再度で練り直したいと思います。

(なかなかルヴァンではタイトルまで届いていない。思いは)

FC東京戦の後は非常につらい気持ちになりました。そして、2年前はリーグで4位、ルヴァン杯で準優勝という結果になりました。リーグでもトップスリーまであと一歩というところで終わってしまいましたし、ルヴァン杯もタイトルに限りなく近いところにいながら逃してしまいましたので、その2年前のイメージを今年覆すことができればと思います。

(残り10試合、サポーターへのメッセージは)

一つだけです。ホームゲームでの試合と順位表を見てくださいということです。我々の勝利の大きな一部となっています。非常に重要な存在なんです。
本日も難しい時間帯がありましたけれど、これがアウェーゲームだったら勝てていたかどうかという疑問が残ります。このチームにプラスのパワーをもたらしてくれるサポーターの皆さんに敬意を表したいと思います。

◆「10試合しかないとは考えていない」吉本岳史コーチ

(試合の振り返りをお願いします)

前半、非常に浦和さんの攻撃の圧力を感じて、ゴール前に張りつく時間は多かったんですけども、後半に取り返すために選手交代であったり、攻撃のスイッチを入れていこうという部分で、チャンスを作りましたけども、最終的にいい結果には及ばなかったなと思います。

(入江監督の体調不良で急きょ指揮を執ることになったが、試合は想定通りだったか)

そうですね。準備してきたものは多く出せたなと思ってます。その中でのカウンターっていう部分に関しては、防御の強さだったり、うん、そこもう少し強く行きたかったなっていう部分もありますけど、準備してきたものは出せたと思います。

(コーナーキックを獲得しても得点につながらなかった)

コーナーキックっていうのはいいキッカーがいて、真ん中に入るタイミング合わないとなかなか点が取れないということもありますし、逆に言うと浦和さんが非常に堅い守備を見せたなと思ってます。ただ、我々にはチャンスがあるので、その回数を増やすしかないかなと思います。

(前提として今日の戦術的な指揮というのは、入江さんの指示か、それとも吉本さんのイメージなのか)

はい。非常に難しい質問ですね。もちろん...

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