
日本人の中途失明原因で最も多い緑内障。視野が狭くなる病気で、40歳以上の20人に1人、70代の10人に1人が患うといわれる。その予備軍とされる「原発閉塞(へいそく)隅角(ぐうかく)症」は、もともと目がいい人に多いという。新潟大大学院医歯学総合研究科眼科学分野の赤木忠道准教授(53)は「目に自信があっても眼科の受診を」と早期発見を呼びかける。
緑内障は眼圧の上昇により、視神経が障害を受ける病気。いったん悪くなった視野は元に戻せないため、早く見つけて進行を遅らせることが重要となる。
原発閉塞隅角症は、目の中の水(房水)を排出する「隅角」が狭くなったり、ふさがったりして眼圧が上がる。「放っておくと緑内障になる」(赤木准教授)という状態だ。
緑内障は隅角が正常なタイプが多く、この場合は近視がリスク要因となる。一方、原発閉塞隅角症は...
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