
部品の損傷で約2カ月間、通行止めとなった上輪橋=5月、柏崎市
部材の損傷で5〜7月に通行止めとなった柏崎市上輪(あげわ)の国道8号上輪橋について、2020年度の点検で早期の修繕が必要と判定されながら、請け負う事業者がおらず工事が先送りされていたことが18日、分かった。土木技術者の確保が難しいとして、業者が入札参加を見送ったとみられる。損傷と補修先送りの関連は不明で、橋が落ちるなどの恐れはなかったが、技術者確保の難しさが浮き彫りになった。
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国土交通省は2014年度から、橋を含む道路インフラは5年に一度、近づいて目視で点検するよう道路管理者に義務化。傷み具合の重い方から「緊急措置」「早期措置」「予防保全」の各段階と「健全」の4区分で判定し、修繕などの対応を求めている。
管理する長岡国道事務所によると、上輪橋は...
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