
主な日航の飲酒問題
相次ぐパイロットの飲酒不祥事で日航は、肝機能の数値で乗務可否を判断するなどの再発防止策をまとめた。これまでも海外での厳しい禁酒ルールなどを設けたが成果は出ず、さらなる啓発や労使協議、現場との対話路線を打ち出した。問題の背景に人手不足といった過酷な労働環境があるとも指摘される。専門家は「ストレス軽減につなげるアプローチが重要だ」と訴える。
▽時差
「徹夜のフライトで神経が高ぶり、飲まないと静まらない時もある」。日航の国際線に乗務していた元機長は、滞在先での休息に、社内規定の範囲内でアルコールの力を借りていたと明かす。
日本を夜に出発する便が増え、到着後24時間で復路便に乗る慌ただしい日程も珍し...
残り726文字(全文:1026文字)