協議を終えた日本外務省の金井正彰アジア大洋州局長(手前左)と中国外務省の劉勁松アジア局長(右)=18日、北京(共同)
 協議を終えた日本外務省の金井正彰アジア大洋州局長(手前左)と中国外務省の劉勁松アジア局長(右)=18日、北京(共同)
 台湾を巡る日中両国の主張

 日中両政府は中国・北京で外務省局長による協議を行った。台湾問題を「核心的利益」と位置付ける中国は、高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁が「レッドライン」を越えたとして強硬姿勢を崩さない。日本は事態悪化を避けたいものの答弁撤回には応じない構えで、収束は見通せない。中国大手旅行会社が日本旅行の販売を停止するなど影響は拡大の一途だ。

 ▽「誤った発言」

 「誤った発言を撤回し、中国に関わる問題でもめ事を引き起こしてはならない」。18日、北京の中国外務省。同省の劉勁松アジア局長が首相答弁の撤回を迫ったが、金井正彰・外務省アジア大洋州局長は受け入れず、平行線が続いた。昼食を含め数時間に及び、出席者は「厳し...

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