
ペロブスカイト太陽電池と従来型太陽光パネルの違い
毎年のように見舞われる猛暑や豪雨―。近年、気候変動の影響を身近に感じる機会が多くなった。地球温暖化の主な原因は二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスだ。政府は2050年までに温室効果ガスの排出実質ゼロを掲げ、産業界とともに脱炭素を目指す技術開発や取り組みに力を入れている。
再生可能エネルギーの拡大という追い風を受けて、日本国内の太陽光発電導入量は、この10年ほどで急激に増えた。しかし、大規模発電所(メガソーラー)の適地は減りつつあり、環境破壊や景観の悪化を懸念する住民との摩擦も強まっている。
そんな中、「切り札」と期待されるのが、薄くて軽く、ぐにゃりと曲がるペロブスカイト太陽電池。日本発の次世...
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