
東大作・上智大教授
トランプ米大統領のガザ和平案に基づき、10月に合意された停戦を監視する国際安定化部隊(ISF)設置を許可する国連安全保障理事会決議が採択された。既に「第1段階」としてイスラム組織ハマスが拘束していた20人のイスラエル人の生存者と、イスラエル政府が拘束していた約2千人のパレスチナ人の解放は実現しており、これから最大の正念場である「第2段階」に入る。
第2段階の主な内容は(1)イスラエル軍のガザからの段階的な撤退(2)ハマスの武装解除(3)ガザの統治を担うパレスチナ人らによる実務委員会と、それを国際的に支援する「平和評議会」の創設(4)評議会によるISFの設置と部隊派遣―の四つである。
和平案の...
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