
トーマス・カントリーマン氏
ロシアのプーチン大統領が自国の核戦力を誇示する行為には驚かないが、これに対抗してトランプ米大統領も核戦力を自慢する必要性を感じ、核弾頭の実験再開の脅しをかけたのには驚いた。
トランプ氏の発言は核実験への理解が欠如していること、加えて北朝鮮を除く国が30年弱も実験停止を順守してきた理由を理解していないことを明示している。この点を深く憂慮している。
核実験再開は大統領が取れる措置だが、それは世界と米国の安全保障に有害であり、核軍拡競争に拍車をかける行動だ。
実験停止の慣行を破り核軍拡競争に加担する人物が、ノーベル平和賞を受賞するのに最もふさわしくない人物である点も重要視すべきだ。さらに財政的にも...
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