主な秘書給与詐取事件
 主な秘書給与詐取事件

 公設秘書を雇用したように装って国から給与を詐取したとして、石井章元参院議員(68)が30日、東京地検特捜部に在宅起訴された。これまでも国会議員による秘書給与詐取事件がたびたび発生。秘書の雇用状況を外部からチェックできないことが一因だとの指摘もある。再発防止には形骸化した国会ルールの見直しが必須だ。

 ▽ベール

 「誰が公設秘書なのか知らなかった」。石井被告の事務所関係者は取材にこう証言した。

 関係者によると、事務所では常に複数のスタッフが勤務。ただ組織図はなく、人の入れ替わりも激しかった。誰が公設秘書で、誰が私設秘書なのかは大半のスタッフにはベールに包まれていた。

 石井被告は茨城県の旧藤代町議と...

残り779文字(全文:1079文字)