
心理学的な観点から特殊詐欺被害の防止について何が必要かを共有した講演=新潟市中央区
県警や県内の企業などが参加する「県特殊詐欺撲滅対策推進協議会」の会合が、新潟市中央区の県自治会館別館で開かれた。東北大大学院の荒井崇史教授(犯罪心理学)が心理学的な観点から被害防止について講演。「犯人は、被害者の不安をあおって行動させることを考えている」と指摘した。
会合は9月にあり、荒井教授は、人間は話の内容を吟味せずに表面的な情報を基に行動することがあるとし、その性質が詐欺に利用されていると説明。人間は不安になると話をうのみにしがちになるとして、警察官をかたる特殊詐欺を例に「逮捕されると思わせて焦らせる。背景にあるメカニズムは、昔からあるオレオレ詐欺と変わらない」と述べた。
被害の防止策...
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