大型船舶が停泊し、石油製品などを貯蔵するタンクが立ち並ぶウルサン港＝８月、韓国・蔚山広域市

　韓国自動車大手の現代自動車の生産工場や、財閥ＳＫグループの関連企業などが立地する蔚山（ウルサン）広域市。韓国を代表する工業都市の同市と、新潟市が交流協定を結んで来年で２０年となる。節目を前に、駐新潟韓国総領事館の呼びかけによる訪問団に同行し、新潟県とのビジネス拡大の可能性を探った。（報道部・田中信太朗）

　韓国の首都ソウルから南東に３００キロ余り。８月下旬、新潟県や新潟市の関係者と訪れたウルサン本港には、多くのタンクが立ち並び、数々の大型船が港に停泊していた。

輸入される飼料用穀物などを保管する「セントラル・ターミナル・コリア」の大型貯蔵サイロ。輸送コスト削減をＰＲし、日本との取引拡大を模索する

　ウルサン港は、重化学工業を中心に発展してきた経緯から、液体貨物の玄関口となっている。港の管理開発を担う「蔚山港湾公社（ＵＰＡ）」による...

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