
J1アルビレックス新潟で昨季まで通訳として所属した草柳悠さん(40)が今季から、サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の通訳として奮闘しています。新潟時代は3年にわたりDFトーマス・デン(現横浜M)の隣に立ち、選手の言葉を丁寧に通訳。選手・スタッフらとの橋渡し役を務めてきました。新天地では「代表通訳」としてどんな風に働いているのか…。古巣アルビ時代への思いも含め、話を聞きました。※日本代表での活動の写真はいずれも日本サッカー協会提供
なでしこジャパンはアルビの縁で…
(なでしこジャパンのニルス・ニールセン監督の通訳をされていますが、アルビ退団の経緯から教えていただけますか)
ニールセン監督がメインなんですけど、コーチにオーストラリア人のリア・ブレイニーさんという方がいるので、その方の通訳もしています。

トミー(トーマス・デン)が契約満了ということで、ゲリア選手が来るかもっていう話は聞いてたんですけど、新潟には3年も所属させてもらったので、ちょっと環境を変えようかなと思いました。
あとはプライベートで結婚したのもあって、新潟だと離ればなれになってしまうのもありました。
(なでしこジャパンの通訳になったきっかけは)
日本サッカー協会(JFA)に、アルビ出身で女子の監督や男子のコーチをやっていた能中太司さんが、今はJFAの女子副委員長をやっているんです。そこのつながりで、アルビ強化部の池亀修平さんから「なでしこジャパンが英語の通訳を探してるんですけど、興味ありますか?」と言われました。
まさか代表チームとは思っていなくてびっくりしたんですけど「興味あります」と伝えて。シーズンオフに面接を受け、1月に2~3日間テストみたいな感じで、なでしこジャパンのコーチングスタッフがWEリーグのクラブを訪問する機会があったんですけど、そこに同行させてもらって、その後に決まりました。
(元々ずっとスポーツ通訳の仕事をしていたんですか)
いや、アルビに来る以前は観光通訳というか、海外の方向けの観光ガイドを日本国内でしていました。コロナで外国人が日本に来なくなったので、今の強化部にいる方で僕の双子の兄と大学時代の同級生の方がいて、兄伝いに「アルビが通訳を探してるよ」みたいな話を持ってきてくれて。
面白そうだなと思って申し込んだら、すぐ決まってみたいな感じでした。サッカー通訳も特に志してたわけではないですけど、スポーツはサッカーも好きですし、バスケットボールや野球も好きです。
(アルビを離れた後もスポーツ通訳の道を継続しようと思ったのは)
引っ越しして関東に住むので、やるなら首都圏のクラブかなと思いましたけど、首都圏のクラブは資金も豊富なんで、外国人選手ってだいたい通訳がもうついているので厳しいかなって。また観光ガイドに戻るかとも考えていたんです。だから、なでしこジャパンの話を聞いた時は、最初は想像がつかなかったですけど「やってみて損はないだろう」っていうことでチャレンジしました。
選手と監督で通訳の違いも…
(1日の仕事の流れは)
その時々によりますが、...
























