
西牧謙吾氏
県内の不登校児童生徒数が9年連続で過去最多となるなど、不登校の増加が課題となる中、柏崎市の国立病院機構新潟病院が開設した不登校外来が、市と連携した支援体制の構築を進めている。不登校の子どもたちを医療現場から支えている小児科医長で子どもの心のケア研究室長の西牧謙吾医師(68)は、子どもの不登校の背景に発達障害などがあると指摘し「医療と家庭、教育が連携した支援を」と呼びかける。
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西牧医師は2023年に国立病院機構新潟病院に赴任し、不登校の子どもたちを診察する専門外来を始めた。西牧医師によると、不登校の診療を主にした外来は県内初という。
外来の開設から2年間で、初診時に小中学生だった83例の主診断について西牧医師が分析した結果、自閉スペクトラム症(ASD)など発達障害が...
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