最近の地銀再編を巡る動き
 最近の地銀再編を巡る動き

 金利のある世界が戻って1年半余りたち、地方銀行業界は二極化が鮮明になってきた。事業規模上位のグループが収益力の一段の強化を狙って提携戦略を加速しているのに対し、下位グループは金利上昇の弊害で損失リスクにさらされている。

 ▽預金

 「予定以上の成果が出ている」。新潟県地盤の第四北越フィナンシャルグループ(FG)の殖栗道郎社長は7日の記者会見で胸を張った。2025年9月中間連結決算の純利益は、中間期として4年連続で最高を更新した。原動力は傘下2行が2021年に合併し第四北越銀行となったことだ。

 上場地銀73社の中間決算が全体として堅調だったのは、貸出金利の上昇でもうけが増えたことが大きい。日銀が2...

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