
「太田光のテレビの向こうで」の収録で対談する太田光(左)と柄本明
高度な次元で通じ合いながら、どこにたどり着くでもない会話は、それ自体が一種の不条理劇だったのかもしれない。漫才コンビ「爆笑問題」の太田光が会いたい人と対談する不定期放送の「太田光のテレビの向こうで」(BSフジ)。11月中旬、俳優柄本明をゲストに迎え、90分ノンストップで繰り広げられた収録を見学した。
東京都内にある図鑑に囲まれた部屋で2人は向かい合った。かつて日大芸術学部演劇学科に通った太田にとって、半世紀近い歴史がある「劇団東京乾電池」座長の柄本は憧れの人。駆け出しのころ、乾電池が「何も起きない芝居」で話題になったと興奮気味に語る。
笑える演劇で人気を博していた当時、登場するだけで爆笑して...
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