
参院選の応援演説後、記者団に囲まれる神谷宗幣=7月、大阪市
大阪府吹田市にあるJR吹田駅前の広場は、全国を駆け回る党首を待つ聴衆であふれていた。目算で100人以上。思い思いにオレンジのアイテムを身に着ける人の熱気が立ちこめていた。
拍手で迎えられたその党首は、少し早口で語り始めた。「私は2007年から、この街で市議会議員をしていました。駅で一人、ぽつんと立ってビラを配っていた。そしてこの街を拠点に国政政党をつくった。今は東京・赤坂に党本部がありますが、どこに行ってもずっと忘れずに言いますから。『私の政治の原点は吹田だ』って」。演説に力がこもるにつれて、聴衆の反応も大きくなっていく。「でも、1人では足りないんです。首相に直接質問もできない。予算委員会も...
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