参院選の応援演説後、記者団に囲まれる神谷宗幣=7月、大阪市
 参院選の応援演説後、記者団に囲まれる神谷宗幣=7月、大阪市
 JR吹田駅前で演説する神谷宗幣=2024年10月、大阪府吹田市
 神谷宗幣が吹田市議時代に発行した市政報告=関係者提供
 大阪府庁で「教育維新の会」の会合に参加した(左から)橋下徹、石川勝、神谷宗幣=2009年、関係者提供
 「大阪維新の会」設立総会後、記者団に囲まれる橋下徹(右)と松井一郎(左)=2010年、大阪市
 龍馬プロジェクトのメンバーと靖国神社に参拝した神谷宗幣(中央)=2019年、関係者提供
 神谷宗幣が始めた教育事業「イシキカイカク大学」のホームページ
 参院選の比例代表で議席獲得が決まり、記者会見する神谷宗幣(左端)ら=2022年、東京都港区
 参院選の選挙戦最終日、支持者に「最後の訴え」をする神谷宗幣=7月、東京都港区
 参院選で初当選後、駅頭であいさつする現参院議員の宮出千慧(中央)=7月、大阪市
 あいさつ回りで首相の高市早苗と握手する神谷=10月、国会

 大阪府吹田市にあるJR吹田駅前の広場は、全国を駆け回る党首を待つ聴衆であふれていた。目算で100人以上。思い思いにオレンジのアイテムを身に着ける人の熱気が立ちこめていた。

 拍手で迎えられたその党首は、少し早口で語り始めた。「私は2007年から、この街で市議会議員をしていました。駅で一人、ぽつんと立ってビラを配っていた。そしてこの街を拠点に国政政党をつくった。今は東京・赤坂に党本部がありますが、どこに行ってもずっと忘れずに言いますから。『私の政治の原点は吹田だ』って」。演説に力がこもるにつれて、聴衆の反応も大きくなっていく。「でも、1人では足りないんです。首相に直接質問もできない。予算委員会も...

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