東京証券取引所は14日までに、2025年に国内の株式市場に新規上場した企業が前年から2割(20社)減の66社になる見込みだと発表した。13年以来の低水準。米国のトランプ関税を背景とした世界経済や株式相場の不透明感が響き、上場を控えた企業が多かった。

 東証の担当者は、米国が関税強化を相次いで発表した「4〜9月に上場の減少が目立った」としている。中でも新興企業向けの東証グロース市場は、前年から23社減の41社にとどまった。同市場には7月、スマートフォンアプリ事業のフラー(新潟市中央区)が上場している。

 企業が調達した資金は大型上場が相次いだため、18年以降で最高の1兆2972億円だった。

 初値に基づく...

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