衆院予算委で質問する国民民主党の玉木代表(左)=10日
 衆院予算委で質問する国民民主党の玉木代表(左)=10日
 首相と国民・玉木代表の衆院予算委での主なやりとり

 与野党拮抗の国会の下、政府は2025年度補正予算案成立に向け、国民民主、公明両党の主張を取り入れることで環境整備を図った。野党の立場ながら政策実現を重視する両党の思惑と合致し、賛同を得られる見通しとなった。来年の通常国会でもこの枠組みを引き継ぎたい考えだが、両党が26年度予算案にも協力する保証はない。野党への配慮が欠かせない低姿勢の国会運営が続く。

 ▽共鳴

 「最後は政治決断が必要だ。首相のリーダーシップをお願いしたい」。10日の衆院予算委員会。国民民主の玉木雄一郎代表は看板政策の「年収の壁」引き上げを迫った。高市早苗首相は「手取りを増やす。働き控えはもったいない。玉木代表の問題意識を私も共有...

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