
年収の壁を巡る経過
年収の壁引き上げに向け、自民、国民民主両党の協議は年末に向け最終局面を迎える。昨年12月の幹事長合意から丸1年。その後石破政権下では対決姿勢が続いたが、高市政権発足で融和ムードが広がる。ただ政府、与党が検討する防衛力強化の財源確保や扶養控除縮小など国民の負担増となるテーマでは火種も残る。
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「与党側からも交渉の最新状況を聞いており、総合判断して(補正予算に)賛成する」。国民民主の玉木雄一郎代表は10日、国会内で記者団に、年収の壁引き上げを巡る水面下での交渉に手応えをにじませた。
昨年の衆院選で「手取りを増やす」と掲げ、議席を伸ばした国民民主。2024年12月に公明を含む3党幹事長は...
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