
刈羽小6年生に向けて青い目の人形の歴史を説明する痴娯の家館長の牧口明子さん=柏崎市青海川
戦後80年の今年、昭和の初めに米国から贈られた「青い目の人形」の歴史を子どもたちに知ってもらおうと、人形を収蔵する柏崎市青海川の郷土玩具館「痴娯(ちご)の家」の館長、牧口明子さん(48)が伝承活動を始めた。「学んだことを心に留めて、戦争のない平和な社会につなげてほしい」。強い願いを胸に奔走している。
青い目の人形は、米国で日本人移民排斥運動が起き、日本でも反米感情が高まっていた1927(昭和2)年、関係悪化を懸念した米国人宣教師の発案で、約1万2千体が全国の小学校や幼稚園に贈られた。柏崎市でも、現在の柏崎小学校と柏崎保育園に1体ずつ寄贈され、友好の証しとして親しまれた。
しかし、41年に太平洋戦争が始まると、友好ムードは一変。青い目の人形は...
残り902文字(全文:1227文字)











