
維新の定数削減法案を巡る「対抗手段」
2025年度補正予算案が衆院を通過し、一山越えた。残る焦点の衆院議員定数削減法案に前のめりの日本維新の会は、野党提出の企業・団体献金規制強化法案への賛成をほのめかすなど、なりふり構わず動く。自民党は削減法案の共同提出で「連立合意の義理」は果たしたとして、冷淡だ。急ごしらえの連立与党の距離は開くばかりで、手詰まり感が強まる。
▽パフォーマンス
「本当にやる気があるなら、現場に指示すべきだ」。11日の衆院予算委員会。野党議員から削減法案への熱意を問われた高市早苗首相は「国会の運びは委員会で決めることだ。首相としての答弁は控える」と述べるにとどめ、この日も積極的な姿勢を見せなかった。
削減法案は5...
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