
11日、ノルウェー・オスロのホテル前に集まった群衆に会うマリア・コリナ・マチャド氏(NTB提供、ロイター=共同)
政権による監視の目をかいくぐって母国を抜け出し、ノルウェー・オスロで11日未明、11カ月ぶりとなる公の場に姿を現した。ノーベル平和賞を受賞したベネズエラの野党指導者、マリア・コリナ・マチャド氏。変装で身元を隠し、軍の検問所を突破、木製の漁船で命の危険も伴う荒れた海を乗り越えた。3日間の決死の脱出劇をたどった。
▽かつら
米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、マチャド氏が動いたのは8日午後。かつらを着けて変装し、ベネズエラの首都カラカス郊外の隠れ家からカリブ海沿岸の漁村を目指した。
道中には反米左派マドゥロ政権の軍検問所が10カ所あり、約10時間かけてくぐり抜けた。漁村にたどり着いたのは...
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