
改修工事中の米連邦準備制度理事会(FRB)本部=11月、ワシントン(ロイター=共同)
米連邦準備制度理事会(FRB)が3会合連続の利下げを決めた。決定は市場の予想通りだったが、3人が反対に回り、今後の利下げ方針を巡る意見の対立も鮮明になった。来年はトランプ大統領が指名する人物が議長に就く。トランプ氏は政策への介入を続けるとみられ、FRBにとり波乱含みの年となりそうだ。
▽判断
「ぎりぎりの選択だった」。パウエル議長は会合後の記者会見で、決定が難しい判断だったことをにじませた。今回は従来にも増して内部での意見の食い違いが市場の関心を集めた会合だった。
パウエル氏に近いとされる地区連邦準備銀行の総裁が11月に金利引き下げを示唆し、市場は利下げを確実視したが、ほかの地区連銀総裁から...
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