
記者団の取材に応じる日本維新の会の吉村代表=8日午後、大阪府庁
衆院議員定数削減法案の議論は来年に持ち越される見通しとなった。前のめりだった日本維新の会は連立政権維持を優先し、自民党との関係を悪化させないようにリスク回避を意識し始めた。連立政権樹立時に合意した政策は定数削減を含め約50に上る。今国会の会期末に合わせ、与党党首会談を開く案も浮上しており、軟着陸を模索する。
▽感謝の言葉
「定数削減は本当に難しい。自民が約束を破ったかというと、むしろ守ってくれた」。吉村洋文代表は11日のラジオ番組で、削減法案の提出により連立合意は果たされたとの認識を示した。高市早苗首相に対しては「一生懸命、自民をまとめてくれた」と感謝の言葉まで飛び出した。
維新は定数削減を...
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