
タイのアヌティン首相=12日、バンコク(ロイター=共同)
タイのアヌティン首相が政権発足から2カ月余りで解散総選挙に打って出た。カンボジアとの衝突によって高揚する愛国心が追い風になると踏んで決断したとの見方が広がる。長年タイ政治で存在感を放ったタクシン元首相派が失速し、選挙戦はアヌティン氏の与党と閣外協力してきた最大野党との全面対決という新たな構図になる。
▽裏切り
「投票所で会おう」。改革派の最大野党「国民党」は11日、アヌティン氏の中道「タイの誇り党」への不満と政策協議の決裂をフェイスブックで表明した。アヌティン氏は「いいだろう」と返信。一気に選挙モードに入り、9月に党首同士が握手して始まった閣外協力関係は終わった。
定数500の下院で69議席...
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