インタビューに答える上智大の三浦まり教授
 インタビューに答える上智大の三浦まり教授
 インタビューに答える上智大の三浦まり教授

 日本で女性参政権が認められて80年。多くの人が投票し、あるいは自ら政治家となることでよりよい社会を目指してきた。一方、世界の中で、日本の女性の政治参画は依然として低迷している。バトンをどのように未来へつないでいけばよいのか。女性の政治参画に取り組む4人に話を聞いた。

*******************

 戦後、民主化の一環として女性参政権が実現したが、女性たちによる獲得の運動は戦前からあった。原動力の一つが、公娼制度の廃止を目指す運動だった。政治的権利が家庭や社会における女性の理不尽な状況を法的に変えるための、切実な手段と位置づけられていた。 

 国連が女性の地位向上を目指して活動を強化した1...

残り692文字(全文:992文字)