立民、公明両党代表の発言と狙い
 立民、公明両党代表の発言と狙い

 立憲民主、公明両党は2025年度補正予算案への対応を巡り、組み替え動議を共同提出して一部共闘した。立民には政策や国会対応で連携を強め、選挙協力につなげる狙いがある。公明は定数削減など与党の強引な政権運営に一致して対抗したい一方、自民党と長年の連立で培った関係を残したい思惑もあり、立民との関係を一気に深めることには慎重だ。両党には温度差がにじむ。

 ▽積み重ね

 「中道を軸足に置いて親和性がある。多くのことで協調していきたい」。立民の野田佳彦代表は13日、徳島市で記者団にこう語り、公明との一層の連携に意欲を示した。

 補正予算案の衆院採決を巡り、両党は基金積み増しなどの支出を削り、中低所得者への給付...

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