
党首討論で答弁する高市首相=11月26日、国会
米軍岩国基地の部隊が1970年代、核攻撃を想定した出撃態勢を沖縄で構築していた。今年10月発足の高市政権は、歴代内閣が堅持してきた非核三原則の見直しをにらむ。持ち込みを容認すれば、日本が核戦争の巻き添えになるリスクが再び高まりかねない。専門家は安全保障を考える上で「岩国の問題は現在に通じる」と話す。
▽含み
「現実的な対応も含め、総合的に検討したい」。高市早苗首相は11月26日の党首討論で、三原則のうち核を「持ち込ませず」の見直しに含みを持たせた。首相就任前には、持ち込ませないのは「現実的ではない」との考えを示していた。
民主党政権だった2010年、当時の岡田克也外相は米軍による有事の核持ち...
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