
温室で栽培中の植物と野田口理孝さん(本人提供)
野田口理孝さんは、接ぎ木の研究成果を農業に反映させるべく2017年、仲間と大学発のベンチャー企業「グランドグリーン」を立ち上げた。現在は技術顧問を務め、人手不足に悩む農業の効率化や、新品種の開発に取り組んでいる。
接ぎ木の工程は手作業が多い。効率化に向けたロボットも開発されたがコストが高い。野田口さんは実験のため、植物を固定して簡便にくっつけられる装置を自前で開発してきた。この装置を商品化、販売を始めた。
接ぎ木を利用したゲノム編集で農作物の品種改良も試みる。ゲノム編集は遺伝子の特定部分を改変する分子を細胞の核に送り込むが、植物では動物に比べ送り込みが難しい。タバコを導入元として接ぎ木したさ...
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