
減胎手術の臨床研究を実施した大阪大の遠藤誠之教授
三つ子や四つ子といった多胎妊娠は時に妊婦を危険にさらす。大阪大の遠藤誠之教授らは、母体を守るため「減胎手術」の臨床研究を大阪大病院で実施、結果を論文発表した。原則三つ子以上の場合に薬剤を使って子宮内で胎児数を減らすとの内容で、安全性や有効性が確認できたとしている。公的医療機関として異例の取り組みで、次は多施設共同研究を目指す。
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多胎は分娩後異常出血、妊娠高血圧症候群など母体のリスクを高めるとされる。
2024年3~12月に臨床研究に参加したのは10人の妊婦。うち7人が三つ子、2人が四つ子、1人が双子を妊娠していた。研究参加は原則三つ子以上だが、重い合併症がある妊婦の場合は双子も...
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