
慢性膵炎と膵臓がんリスク
慢性膵炎になると膵臓がんの発症リスクが高まることは知られていたが、リスクは一般集団の6倍以上であることが、東北大を中心に全国28の医療施設が参加した共同研究によって初めて明らかになった。
一方で、慢性膵炎と診断された後に3カ月に1回以上の定期検査を受けていた患者は受けていなかった患者に比べ、膵臓がん発症後の生存率が高いことも判明した。研究チームは「定期検査の重要性を示す結果だ。診療ガイドラインにも反映し、早期発見につながることが期待される」とコメントした。
東北大医学系研究科消化器病態学分野の正宗淳教授と、いずれも非常勤講師の松本諒太郎、菊田和宏両医師らは、2011年の1年間に参加施設で慢性...
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