
青森県八戸市で行われた「館鼻岸壁朝市」=14日
初めて発表された「北海道・三陸沖後発地震注意情報」による特別な備えの呼びかけの1週間では、避難時の渋滞や寒さ対策、日常の過ごし方など、課題が明らかになった。最大19万9千人が犠牲になると想定される巨大地震は、いつ襲ってくるか予知できない。備えをこの期間で終わりとはせず、教訓を生かして自治体の対応や日常生活の見直しを進めることが、命を守ることにつながる。
▽テールランプ
真っ暗な深夜、高台に続く道には赤いテールランプが延々と並んだ。8日深夜から9日未明、北海道や東北の各地で、津波から逃げようとする車の渋滞が発生した。岩手県久慈市の高齢者施設では、利用者9人を車2台に乗せて逃げる途中、渋滞に巻き...
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